トラリピ大好きトラリパーのイモラです。
トラリピがどういう運用手法なのかについては、こちらの記事でメリット・デメリット含め詳しく説明しているのでよかったらご覧ください。
マネースクエアは、トラリピに特化した自動売買システムを提供しているFX会社で、いわばトラリピの本家本元です。
トラリピでは同じ注文を何度もリピートすることになりますが、マネースクエアならリピート注文をすべて自動で発注してくれます。
このように自動売買を利用したトラリピのことを『自動トラリピ』と呼ぶことがあります。
自動トラリピに対して、リピート注文を毎回手動で行う『手動トラリピ』というやり方もあります。

トラリピって手動でもできるんだ。

手間を惜しまなければ可能だよ。
手動トラリピには大きなメリットがありますが、私はあえて自動トラリピを選んでいます。
この記事では、手動トラリピのメリットとデメリットについて、そして、私が手動トラリピをやらない理由についてお話します。
「自動トラリピと手動トラリピのどっちがいいんだろう?」と悩んでいる人にぜひ読んでいただきたいです。
自動トラリピ vs 手動トラリピ どちらが人気?
この記事を書くに当たって、事前にツイッターでトラリパーのみなさんにアンケートをとらせてもらいました。
「自動トラリピと手動トラリピのどちらで運用しているか?」について質問したところ、結果はこのように。
私のフォロワーさんには手動トラリピを推す人が多い印象だったのですが、自動トラリピが過半数となり意地を見せた結果となりました。
その一方で、併用も合わせると手動トラリピで運用している人がほぼ半数となっており、手動トラリピの勢いも見逃せません。

協力してくださったみなさん、ありがとうございました!
手動トラリピのメリット
では、自動トラリピに迫る勢いの手動トラリピには、どんなメリットがあるのでしょうか?
自動トラリピができるのはマネースクエアやトライオートFXといった一部のFX会社に限定されますが、手動トラリピならFX会社を自由に選ぶことができます。
このため、手動トラリピでは、次のようなメリットを享受することができます。
- スプレッドやスワップが有利な条件で運用できる
- 運用できる通貨ペアが広がる
スプレッドやスワップが有利な条件で運用できる
手動トラリピの最大のメリットは、スプレッドやスワップが好条件のFX会社を選べば、それだけ有利な条件で運用できるという点です。
手動トラリパーの多くは、自動トラリピのスプレッドやスワップの条件がイマイチなのを嫌って、手間がかかるにもかかわらず手動を選んでいます。
一例として、トラリピで人気のCAD/JPYのスプレッドとスワップを、マネースクエアと手動トラリピで人気のみんなのFXで比較してみました(2021年1月27日時点)。
どの項目を見てもみんなのFXに軍配が上がります。
個人的には、スプレッドの差はそこまで気になりませんが、マネースクエアのスワップ条件はもう少し改善されればなぁと思います。
というのも、トラリピでは基本的に損切りをしないので、ポジションを長期保有することもよくあります。
そうした場合に毎日蓄積されるスワップはチリツモになりやすいからです。

うちも手動トラリピにしたほうがいいんじゃない?

スペックに着目するとそうなるよね。
運用できる通貨ペアが広がる
トラリピの本家であるマネースクエアで取り扱っている通貨ペアは、現在15種類となっています。
これに対して、手動トラリピで通貨ペアの取扱数が多いFX会社を選べば、運用できる通貨ペアが広がります。
例えば、みんなのFXでは、マネースクエアの倍に近い27通貨ペアを取り扱っています。
ただし、トラリピで運用するにはどんな通貨ペアでもOKというわけではなく、トラリピ向きの通貨ペアというものがあります。
マネースクエアでも、2020年9月の豪ドル/NZドルに続き、2021年5月にユーロ/ポンドがリリースされ、トラリピ向きの通貨ペアはかなり充実してきました。
以前はマネースクエアの通貨ペアのラインナップが貧弱であることは否めませんでしたが、最近は大きく改善されており、ほとんどデメリットとは感じません。

個人的には、マネースクエアの通貨ペア数で十分です。
手動トラリピのデメリット
メリットだけ見てたら、今すぐにでも手動トラリピに移行したくなりますが、手動トラリピにも次のようなデメリットがあります。
- 手間がかかる
- トラリピ初心者にはハードルが高い
手間がかかる
手動トラリピの最大のデメリットは、自動売買ではなく手動でリピート注文を発注するので、手間がかかるということです。
当たり前ですね(笑)。
トラリピ初心者にはハードルが高い
トラリピに特化しているマネースクエアなら、トラリピに関する管理ツールやサポートが充実しています。
このため、初心者でも安心してトラリピを始めることができます。
マネースクエア以外では、トラリピに関するサポートはまったく期待できないので、初心者には少しハードルが高いかもしれません。
私が手動トラリピをやらない理由
次に、私が手動トラリピをやらない理由についてお話します。
私は長らく手動トラリピに魅力を感じながらも、「手間が増えるのは面倒臭いなぁ」と手を出せずにいました。
しかし、何事もやってみなければわからない!
…ということで、試しにやってみたのがメキシコペソの手動トラリピ。
実際に手動トラリピをやってみると、トラップ幅が広めだったこともあり、手間そのものは大したことはありませんでした。
しかし、手動トラリピの一般的なデメリットとは別に、手動トラリピには自分には向かない要素があることがわかりました。
私が手動トラリピをやらない理由は以下の2つです。
- 精神的な負担感がしんどい
- 機械的なトレードの妨げとなる
精神的な負担感がしんどい
手間はさほどでないにしても、思った以上に大きかったのが「精神的な負担感」です。
仕事、家族との時間、もろもろの雑事、ブログ2本の運営、遊び etc.でTO DOリストが埋まっている毎日。
そんな中で、たとえ小さなことでも「やるべきこと」や「覚えておくべきこと」が増えることに少なからず負担感を覚えました。

毎日よく寝てるけどね(笑)。

それも含めて忙しいの!
自動トラリピなら素直に喜べる決済通知メール。
それが、手動トラリピでメールを受信すると、喜びよりも「注文出さなきゃ」と雑務を言い渡される面倒臭さを感じるんですよね。
お試しにやった程度でこんな感じだったので、私が手動トラリピを本格的に取り入れるのは無理だと思い知った次第です(苦笑)。
機械的なトレードの妨げとなる
トラリピという運用手法の大きなメリットは、「目先の値動きを予想せずに淡々とトレードできる」という点にあると考えています。
私がトラリピを始めるまで裁量トレードで負け続けてきたのは、自分で決めたルールを守れずに場当たり的な判断をしてきたことが原因です。
自動トラリピなら、最初の設定さえ済めば、有無を言わさず、機械的にトレードが繰り返されます。ルールを破る余地がありません。

これが私にとっては好都合。
しかし、手動トラリピでは、リピート注文を毎回自分で発注するので、そのときに自分の場当たり的な判断が入り込む余地が生まれます。

それは意志の問題では?
そのときのチャートを見て、「もう少し下がってから仕掛けてみようかな」とか考えてしまうんですよね。
これは完全に私個人の意思の弱さが問題であって、手動トラリピが悪いわけではありません(笑)。
自動トラリピ・手動トラリピにオススメのFX会社
私は性格的に手動トラリピが合わないと感じましたが、手動トラリピのメリットは大きいので、迷ってるなら一度試してみることをオススメします。
ただし、いきなり手動トラリピというのはハードルが高いと思うので、次のような順番でステップアップしていくのが無難だと思います。
トラリピ初心者ならマネースクエアで決まり
トラリピ初心者であれば、まずはマネースクエアでトラリピの理解を深め、スキルアップを図るのがいいでしょう。
マネースクエアには、『トラリピ運用試算表』という超重要ツールがあるので、まずはこれを使いこなせるようにしましょう。

当ブログのタイアップ特典もトラリピ初心者を強力にサポートしますよ。
マナースクエアで運用しているうちに、
- スプレッドやスワップが好条件のところで運用したい
- マネースクエアにない通貨ペアを運用してみたい
- 手動トラリピにも挑戦してみたい
といった思いが湧き上がってくれば、そのときに他のFX会社への移行を考えましょう。
自動トラリピにこだわるならトライオートFXもあり
「マネースクエアにはない通貨ペアでも運用してみたいけど、自動トラリピがいいな」という人にオススメなのがトライオートFX。
トライオートFXでは、マネースクエアで扱っていないEUR/AUD、CHF/JPY、USD/CHFの運用も可能です。
トライオートFXの『ビルダー』という機能を使えば、トラリピを自在に設定することができるので、私も愛用しています。
マネースクエアとトライオートFXの違いをもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事もどうぞ。
手動トラリピに挑戦するならみんなのFXかLIGHT FX
手動トラリパーの間で人気なのは、みんなのFXとLIGHT FXの2つ。
いずれもトレイダーズ証券が運営しており、
- スプレッドが小さい
- スワップのプラスマイナスが同値(一部通貨ペアを除く)
- 取り扱い通貨ペアが多い
といった特徴があります。
この他にもセントラル短資FXも根強い人気を誇っています。
自動と手動のいいとこどりならマネーパートナーズ?
「スプレッドやスワップが有利なところで運用したいけど、手動トラリピはちょっと…」という人にベストチョイスかもしれないのがマネーパートナーズ。
マネーパートナーズの『連続予約注文』を利用すれば、20回まで自動でリピート注文を発注してくれます。
20回ごとに再設定が必要にはなりますが、手動トラリピに比べたらかなり手間は軽減できるので、『半自動トラリピ』といったところ。
しかも、スプレッドやスワップはマネースクエアよりも有利なので、自動トラリピ派だけどスペックにもこだわりたい人にはベストチョイスとなるかも。
以上、長くなりましたが、自動トラリピと手動トラリピで迷っている人の参考になれば幸いです。