こんにちは!イモラです。
昨年に引き続き、インヴァスト証券さんに『認定ビルダー』に選んでいただき、認定ビルダープログラムをリリースさせてもらいました!

ありがたき幸せ<m(__)m>

今回はトライオートETFを利用して、『予算に応じてナスダック100トリプル』という認定ビルダープログラムを作成しました。
この記事では、『予算に応じてナスダック100トリプル』について解説します。
インヴァスト証券の公式サイトに公開されている解説記事と基本的に同じ内容ですが、公式記事には記載していない内容も一部追記しています。
ナスダック100トリプルとは?
『予算に応じてナスダック100トリプル』は、ナスダック100トリプル(TQQQ)というETFをリピート系自動売買で運用するプログラムです。
では、ナスダック100トリプルとはどんなETFなのでしょうか?
ナスダック100トリプルは、ナスダック100の3倍の値動きをするように設計されたレバレッジETFです。
ナスダック100は、米国のナスダック市場で時価総額が上位の銘柄(金融を除く)から構成されています。
組み入れ上位銘柄には、GAFAやテスラなど昨今の米国の株高を牽引してきた先進企業がずらり。
ナスダック100トリプルは、そのナスダック100の3倍の値動きをするので、米国が今のような成長を続ける限りは大きく上昇していくと予想されます。
リピート系自動売買の利益の源泉は値動きの総推移にあります。
ナスダック100トリプルの大きな値動きを、リピート系自動売買によって利益に変えようというのが『予算に応じてナスダック100トリプル』の狙いです。
『予算に応じてナスダック100トリプル』の概要
『予算に応じてナスダック100トリプル』は、ナスダック100トリプル(TQQQ)を買いで運用するものです。
ナスダック100トリプルの買いのイフダン注文を、1~200ドルのレンジに等間隔に並べたシンプルなリピート系自動売買プログラムとなっています。

私も同じ条件で運用しています。
「○○ドルで買って△△ドルで売る」というイフダン注文を何度も繰り返し自動で発注するようにプログラミングされています。
1~200ドルというレンジは、過去のチャートを100%カバーする非常に広いレンジとなっています。

『予算に応じてナスダック100トリプル』の特徴
『予算に応じてナスダック100トリプル』の特徴は、ズバリ、予算に応じて値幅を1ドル、2ドル、4ドルの3段階に簡単に変えられるという点にあります。

名前のまんまね。

ひねりがなくてすいません。
具体的には、次のような3つのプログラムから構成されています。

プログラム①と②はそれぞれ値幅が4ドルとなっており、①と②を組み合わせると値幅を2ドルにすることができます。
さらに、プログラム③は値幅が2ドルとなっており、①と②と③を組み合わせると値幅を1ドルにすることができます。
イメージとしてはこんな感じです。

つまり、実際に稼働させるプログラムの組み合わせによって、以下のようにレンジや値幅を調整することができます。

プログラムの稼働停止・再稼働の方法
プログラムの稼働を一括で停止する場合は、プログラムの詳細を表示して、『全停止する』のボタンをクリックしてください。

稼働停止したプログラムを再稼働したい場合、まずは、ホーム画面の表示設定で『稼働停止』または『すべて』を選択し、停止中のプログラムを表示させます。

そして、稼働停止中のプログラムの詳細を表示して、注文設定の画面から1つずつ稼働ボタンをONにしていけば再稼働できます。


1つずつやるしかないの?

以前は一括でできたんだけど、現状はそうみたい…。
インヴァスト証券に確認したところ、残念ながら一括再稼働のボタンは現状実装されていないとのことです。
私もリクエストしておきましたが、よかったらみなさんも一括再稼働ボタンの実装をリクエストしておきましょう(笑)。
『予算に応じてナスダック100トリプル』の運用資金
コロナショックのような暴落相場では、ナスダック100トリプルの大きな値動きがリスクとなります。
リピート系自動売買で運用する際には、ロスカットレートを先に決めて、そのロスカットレートまでは持ちこたえられるように資金管理をするのが鉄則です。
値動きの大きなナスダック100トリプルでも、ロスカットレートを0ドルとしておけば暴落時でも安心して運用することができます。
ロスカットレートを0ドルとした場合の必要資金は、次のようになります(1ドル110円で計算)。

値幅1ドルなら200万円以上もの資金が必要となりますが、値幅4ドルなら59万円で運用可能です。
また、1~200ドルのレンジを10ドルごとのブロックに分けて、各ブロックの必要資金をまとめた表をこちらの記事に掲載しています。
「もう少しレンジを絞り込んで運用したい!」という人は、上の記事の資金管理表を参考にしてもらえればと思います。
ところで、中には「もっと少ない資金で運用したい」、「ロスカットレート0ドルは安全をとりすぎでは?」と思う人もいるかと思います。
そういう人は、ビルダーのシミュレーション結果で表示される『推奨証拠金』を参考にするといいでしょう。
コロナショックを考慮したシミュレーションとなっているので、推奨証拠金で運用しておけばコロナショック級の暴落なら耐えられる可能性が大きいです。
2020年10月31日時点の推奨証拠金は以下に示すとおりです。

推奨証拠金なら、ロスカットレート0ドルの場合の必要資金よりもかなり少なくて済みますが、コロナショックを超える暴落ではロスカットになるおそれがあります。
推奨証拠金は最低限の目安とし、推奨証拠金とロスカットレート0ドルの場合の必要資金との間で、リスクや予算に応じて調整すればよいでしょう。
参考までに2020年10月31日時点のシミュレーション結果の画面も掲載しておきます。
値幅を2倍、4倍とすれば、推奨証拠金も利益もそれぞれおよそ1/2、1/4になっているのがわかるかと思います。



ナスダック100トリプルの注意点
ナスダック100トリプルの注意点について3点ほど触れておきます。
早期償還
ナスダック100トリプルは、ナスダック100の3倍の値動きをします。
もし、ナスダック100が1日で34%以上下落すると、ナスダック100トリプルは価格が成立しなくなり、早期償還となるおそれがあります。
米国市場では、一定以上の下落が生じた場合に、取引が一時的に停止される『サーキットブレーカー』という仕組みがあります。
このため、ナスダック100トリプルが早期償還される可能性は、ゼロではないにしてもかなり低いのではないかと考えています。
ただし、早期償還というリスクがあることは覚えておきましょう。
分割・併合
ナスダック100トリプルは価格が上がると分割されることがあります。前回は2018年に150ドルを超えたところで、1株⇒3株の分割が行われました。
反対に価格が下がりすぎると、取引しやすい価格にするため株式の併合が行われる可能性もあるようです。
分割や併合自体は損失をもたらすものではありませんが、運用プログラムの組み直しが必要になる可能性があります。
なお、『予算に応じてナスダック100トリプル』は200ドルをレンジ上限としていますが、200ドルに達するまでには分割されるのではないかと予想しています。
金利調整額
トライオートETFでは、運用コストとしてスプレッドのほかに金利調整額が発生します。
ナスダック100トリプルの場合、2020年10月の1か月間保有していたポジションの金利調整額は1口当たり約12円でした。
金利調整額が今後変わる可能性はありますが、現状は気になるほどのコストではありません。
『予算に応じてナスダック100トリプル』のまとめ
最後に『予算に応じてナスダック100トリプル』の特徴をまとめておきます。
- 米国の成長が続く限り、大きな利益が期待できる
- 予算に応じて値幅を3段階に調整可能
- ロスカットレートを0ドルとした安全運用なら59万円から、推奨証拠金で運用するなら33万円から運用可能
- 早期償還、分割・併合、金利調整額など、FXにはない仕組みには注意が必要
私はコロナショック後にナスダック100トリプルの運用を始めましたが、米国株が元気なときの爆益にはテンション上がりますよ!
ただし、暴落時の下げ方も大きいのでくれぐれも資金管理にはお気を付けください。
ナスダック100トリプルとFXとを組み合わせた認定ビルダープログラム『暴落ヘッジのトリプル運用』も作成しましたので、よかったらそちらもご覧ください。