トラリピ大好きトラリパーのイモラです。
私がトラリピを無理なく楽しく続けられている理由として、『トッピングリピート』を行っていることが大きいです。
トッピングリピートとは、簡単に言うと、「毎月の積立金や利益を使ってトラリピのトラップを追加していく」という運用手法です。
トッピングリピートの基本的なことについては、こちらの記事で詳しく説明していますので、よかったら参考にしてください。
トッピングリピートの細かいところはいろんなアレンジがあり、私も少しずつやり方が変わってきています。
以前はトッピングリピートの状況を毎月公開していたのですが、更新が追い付かず公開を中止したところ「再開してほしい」とのご要望をいただきました。
しかし、最近は今回説明する『追っかけリピート』を行っているせいで、追加トラップの変更頻度が高くなっており、ますます更新が追い付いていません(笑)。

うれしいお言葉なのですが、ご要望に応えられずすみません<m(__)m>
追っかけリピートは、裁量的な要素があって再現性も乏しいですし、手間も増えるため中級者以上向きの運用手法となります。
ですが、うまくいけば利益率を向上させることができるので、興味のある人は一度お試しください!
『追っかけリピート』とは?
『追っかけリピート』とは、過去のトッピングリピートで追加したトラップを現在レートに合わせて移動させる運用手法です。

ドラえもんの道具の名前みたいね。

…。
例えば、トッピングリピートでCAD/JPYの買いトラップを80円に仕掛けているとします(利益幅は0.8円)。
80円のポジションは80.8円で決済され、その後もレートが上がり続けたら、それ以上利益を生み出さないトラップとなってしまいます。
そこで、レートが80.8円よりさらに上がっている場合に、適当なタイミングで80円のトラップを削除し、その代わりに現在レート付近に新しいトラップを仕掛けます。
下の図の例では、レートが82円前後のタイミングで、トラップを80円→82円に移動するイメージを描いています。

追っかけリピートの成功ケース
上記の例の場合、CAD/JPYのレートが82円を超えてさらに上昇していけば、新しく仕掛けた82円のトラップが利益を生み出してくれます。

これが、追っかけリピートがうまくいったケースです。上昇傾向が長く続く場合は、追っかけリピートを繰り返し行うことも考えられます。
追っかけリピートの失敗ケース
反対に、80円のトラップを82円に移動したあと、CAD/JPYのレートが下がれば、「80円に仕掛けたままにしておけばよかった」となります。

このように、追っかけリピートをしたあとに、逆方向にレートが動くと失敗ということになります。
追っかけリピートの資金管理
追っかけリピートの資金管理は、トッピングリピートの資金管理さえできていれば、問題なくできると思います。
定額でトッピングリピートしている場合
例えば、「2万円でCAD/JPYのトラップを1本追加する」というように、定額でトッピングリピートを行っている場合は簡単です。
過去の追加トラップを1本削除したら、その分、現在レート付近にトラップを新たに1本追加すればOKです。
トラップごとの必要資金を計算している場合
私はできる限り資金を遊ばせることがないように、トラップごとの必要資金を1円単位まで計算してトッピングリピートを行っています。
この場合は、追っかけリピートで追加するトラップと削除するトラップの必要資金が異なるので少しだけややこしくなります。
例えば、CAD/JPYでロスカットレートを68円とする場合、80円と82円のトラップの必要資金はそれぞれ次のようになります。
- 80円のトラップ:14,720円
- 82円のトラップ:16,720円
つまり、追っかけリピートで80円のトラップを削除して82円のトラップを追加する場合は、差額の2,000円を利益や入金によって確保する必要があります。
トラップごとの必要資金の計算方法は、こちらの記事を参考にしてください。
また、当ブログとマネースクエアのタイアップ特典『トラリピ資金管理ツール』があれば、トラップごとの必要資金を一瞬で計算することができます。
コロナショック後の追っかけリピートの実践例
コロナショック後にCAD/JPYの買いトラリピで追っかけリピートを行って、比較的うまくいったときの例をお見せします。
下の図はあくまでもイメージであり、トラップの本数やレートは正確ではありません。また、期間B、Cにトッピングリピートで新たに追加したトラップは省略しています。

我が家のCAD/JPYの基本トラリピのレンジは78~86円なので、コロナショックでは見事にレンジアウトしてしまいました。
コロナショック直後の期間Aでは、トッピングリピートで75~78円にトラップを追加し、レンジを下に拡張しました。
その後、78円を超えてきた期間Bには、期間Aに追加したトラップのうち下のほうの何本かを削除して、78円以上に仕掛けなおす追っかけリピートを実行することに。
上昇の勢いはその後も衰えなかったので、期間Cでもさらに追っかけリピートを行いました。
期間B、Cのレート上昇時に追っかけリピートを行うことで、利益を大きく増やすことができたのは紛れもない事実です。
しかし、追っかけリピートは、簡単に言えば上値追いなので、あまりやりすぎると次にレートが下がったときに含み損が大きくなってしまいます。
実際、期間Cの後半では再びレートが下がったため、高値に仕掛けたトラップは含み損を抱えることになりました。

ここまで考えると、期間Cの追っかけリピートが正解かどうかは微妙なところです。
追っかけリピートでは、一気に多くのトラップを移動させるのでなく、徐々に移動させるのが無難でしょう。
我が家では、期間Cの後半でレートが下がったときは、新たなトッピングリピートでトラップを下のほうに追加しました。
トッピングリピートが複数本行えるような状況であれば、相場反転時のフォローもある程度できるので、果敢に追っかけリピートで攻めるのもアリだと思います。
追っかけリピートの注意点
最後に、これまでに書いたことと重なる部分もありますが、追っかけリピートを行う場合の注意点を挙げておきます。
追っかけリピートはほどほどに!
追っかけリピートは、利益が出る方向に相場が動いているときに、目先の利益を求めてトラップを移動させるというものです。
追っかけリピートをやりすぎると、高値買いや安値売りのポジションを多く抱えることになりかねません。
一部のトラップはそのままにしておき、トラップをある程度分散させておくことも大事かと思います。
このあたりが、まだ私自身も感覚的にやっているにすぎず、再現性のある方法を提供できないのが恐縮です。
また、例えばポンド円の買いトラリピでは、これまでの経験から追っかけるのは140円までにして、それ以上は追いかけまいと決めたりしています。
このあたりは、裁量トレード的な判断にもなってくるので、初心者がいきなりその判断を行うのは難しいかもしれません。
追っかけリピートは気楽に負担にならない程度に!
ルールを決めて厳密に追っかけリピートをやろうと思うと、手動トラリピをやっているのと変わらない手間になってしまうかもしれません。
なので、私はある程度大きく相場が動いたときに、まとめて何本かのトラップを移動する感じでやってます。
そもそも追っかけリピートはやらなくてもいいですし、やったからと言って必ずうまくいくとは限らないので、気楽に負担にならない程度にやってます。
追っかけリピートをやる代わりに、トラリピのトレール機能を使ったほうがいいかもしれませんし、何がベストかはわかりません。
でも、こういうやり方もあることを知っておいても損はないと思うので、かなり生煮え感がありますが、追っかけリピートについて書いてみました(笑)。
私も試行錯誤しながらやっているので、みなさんのご意見やご感想をいただけるとうれしいです。