トライオートETFでナスダック100トリプル(TQQQ)をトラリピ運用しているイモラです。
2020年はTQQQを運用していたことで、雑誌に掲載してもらえたり、ブログのアクセスが大きく増えるなど、個人的に思い入れのある商品です。
そのTQQQが1月21日に分割されることになりました。
待ちわびていた人の多かったTQQQの分割ですが、分割によって一体何が変わるのかについて簡単に説明したいと思います。
また、私はこれを機に今までの運用条件を見直すことにしました。新しいTQQQの運用条件についても公開します。
TQQQの分割で何が変わる?
ETFの価格が上がりすぎた場合や下がりすぎた場合には、取引の利便性を考慮し価格調整がなされることがあります。
1口を複数口に分けることで価格を下げるのが分割で、反対に、複数口を1口にまとめて価格を上げるのが併合です。
今回のTQQQの分割では、1口が2口に分割されます。
1月10日時点でTQQQは約190ドルまで上昇していますが、例えば、分割前の190ドルの建玉1口は95ドルの建玉2口に分割されることになります。
分割によって少ない資金でも運用がしやすくなるのは確かですが、利回りやリスクが変わるわけではありません。
どういうことかと言えば、分割前は190ドルの建玉を0ドルまで耐えられるように1口保有するには約2万円の資金が必要でした。
それが分割後は、同じ意味を持つ95ドルの建玉を0ドルまで耐えられるように1口保有するのに約1万円で済むようになります。
しかし、分割後は値動きも半分になるので、分割前と同じ利益を得ようと思うと倍の建玉を持つ必要があり、結局同じだけの資金が必要なんですよね。
分割により心理的な参入障壁が下がるという側面はあると思いますが、分割前後で実質的な違いはないというのが私の理解になります。


もし間違ってたらご指摘ください。
現在、トライオートETFで運用しているTQQQについては、自動で価格と利確幅が半分に、口数が倍になる処理がなされるはずなので、特に何もする必要はありません。


近日中にインヴァスト証券から続報が入ると思います。
分割後のTQQQの運用条件
上記のように、分割が実行されても、今と実質的に同じ運用条件で運用は継続できます。
しかし、TQQQの価格が約190ドルと、私の運用レンジの上限200ドル近くまで上昇しているので、分割を機に現在のプログラムを削除し、新しいプログラムで運用することにしました。
プログラムはビルダー機能を使って作成します。ビルダーの利用方法については、こちらの記事に詳しく書いています。
新プログラムの運用条件は次のとおり。
条件項目 | 新プログラム | 現状 |
---|---|---|
運用レンジ | 31~120ドル | 1~200ドル |
注文値幅 | 1ドル | 1ドル |
注文数量 | 2口 | 1口 |
利確幅 | 5ドル、8ドル | 8ドル |
ロスカットレート | 0ドル | 0ドル |
必要資金 | 1,584,900円 | 2,311,000円 |
運用レンジはこれまで1~200ドルとかなり広くしていましたが、新プログラムでは31~120ドルと少し絞り込みます。
レンジ上限が120ドル(分割前の240ドル)というのは低すぎるかもしれませんが、上抜けしそうならレンジを上側に拡張もしくはスライドさせて追いかけます。
レンジ下限の30ドルは、現在価格190ドルからコロナショック時の下落率約-70%となった場合でも、レンジアウトしないように決めました(190ドル×30%×1/2=28.5ドル)。
注文値幅はこれまでと同じく1ドルとしますが、1本当たりの口数は2口とします。そして、1口は利確幅をこれまでと同じ8ドル、もう1口は利確幅を狭めの5ドルとします。
これまでの利確幅が8ドルだったので、これを踏襲するなら分割後の利確幅は4ドルとなります。
しかし、昨年TQQQの価格が60~80ドルだったころに、利確幅3.5ドルで運用していて物足りなく感じた経験があるので、今回は最初から少し欲張ってみることにしました(笑)。
複数の利確幅で運用して、収益を安定化させる手法はフォロワーさんから教えてもらいました。ありがとうございます。
必要資金は、これまで同じく、ロスカットレート0ドル、1ドル110円という条件で見積もっています。
トライオートETFの口座資金は、現在約133万円なので25万円ほど不足していますが、そのままで新設定の運用を開始します。


大丈夫なの?


たぶんね。
資金不足をそれほど気にしない理由は、
- 31~120ドルの全ポジションを持った状態で、0ドルまで一直線に下落する可能性はほとんどない
- 運用中に積みあがる利益がある
と考えているからです。また、いざとなったら追加入金で対応します。
ロスカットレートを0ドルにする場合の資金管理表はこちらの記事に掲載していますので、よかったら参考にしてください。
なお、分割までにTQQQに大きな値動きがあれば、新プログラムの運用条件を見直す可能性があります。


分割のニュースを受けて取り急ぎこの記事を書きましたが、見直す可能性大です(笑)。
今後のTQQQの見通しは?


日本もアメリカもバブルじゃないの?


きな臭い感じはするよね。知らんけど!
期待させる見出しをつけておいてなんですが、今後の株価を見通す能力は私にはありません(笑)。
ただ、1つ気になったのが、今回の分割が2分割だったということ。
前回2018年に行われたTQQQの分割では、160ドルが3分割されました。現在はそのときよりも価格が高いにもかかわらず、3分割よりも控えめな2分割。
この意味を自分なりに考えてみたのですが、TQQQの運用会社は、今後ナスダックが上がり続けるよりも下がることを見込んでいるのではないでしょうか?
3分割して価格をかなり安くしたあとに大きく下げれば、取引しにくい価格となり、併合や早期償還のおそれが出てきます。
そこで、2分割にとどめておくことで、分割後の価格をそれなりの高水準に維持し、下落余地を確保したのではないかと…。


ただの憶測ですが(笑)。
TQQQの2分割に関してはただの憶測だとしても、新型コロナウイルスの猛威の中で上がり続ける株価は不気味です。
くれぐれもリスク管理を怠らずに運用しましょう。
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