インヴァスト証券の『認定ビルダー』に選んでいただいたイモラです。
2019年12月にトライオートFXから、私が作成したプログラム『3通貨ペア長期_ユーロ/ポンド_カナダドル/円_豪ドル/円』がリリースされました。
私自身もこのプログラムをアレンジしてガッツリ運用をしています。
ただ、クロス円の買いに偏ったプログラムのために、コロナショックで含み損は絶賛膨らみ中!

分散投資が甘かったかな…。
最近は、もしもの二番底に備えて、トライオートFXで決済した注文を少しずつ間引いています。
その結果、トライオートFXの資金に余裕が出てきたので、新たな試みとしてトライオートETFでの運用を始めてみることにしました。
今回の記事では、私がトライオートETFで始めた運用についてお話したいと思います。

トライオートETFではETFの自動売買ができます。

ETFって?

株式みたいにリアルタイムで取引できる投資信託のことだよ。
鈴さんの認定ビルダープログラムを運用
トライオートETFでは、『へッジャー』、『カウンター』、『スリーカード』といった自動売買プログラムが用意されています。
しかし、これらのプログラムは私には難解であり、注文価格が変動するためにリスク管理がしにくいという印象を持っています。
そこで、私が運用することに決めたのが、鈴さんが作成された認定ビルダープログラム『ナスダック100トリプル_大暴落でも継続運用』です。
鈴さんと言えば、トラリピ界では知らない人はいないであろう有名人で、私も2年前にトラリピを始めたときには、鈴さんのブログを大いに参考にさせてもらいました。

鈴さんのトラリピの運用方針は、シンプルでわかりやすいですし、「リーマンショックに耐えられるようにする」というリスク管理方針にも共感できます。
私はトライオートETFでの運用ははじめてなので、下手に自分で運用条件を考えるより、鈴さんのプログラムを採用するのが無難と判断しました。
認定ビルダープログラムの選択画面は、『自動売買セレクト』の画面を開き、『スペシャル』をクリックすると表示されます。

ちなみに、『ナスダック100トリプル_大暴落でも継続運用』の下にある『3通貨ペア長期…』というプログラムが私が作成したものです。
利益率ランキングで最下位争いをしていますが(笑)、長期運用を想定してレンジを広く取っているプログラムなので仕方がないのかなと思います。
ナスダック100トリプルの運用条件は?
それでは、『ナスダック100トリプル_大暴落でも継続運用』について詳しく見ていきましょう。
この認定ビルダープログラムは、『ナスダック100トリプル(TQQQ)』を買いトラリピで運用するものです。
『トラリピ』とは、運用レンジ内に新規と決済のセット注文(イフダン注文)を一定間隔で仕掛けおき、トレードを繰り返すものです。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
『ナスダック100トリプル』は、米国のナスダック上場株式の代表的な100銘柄からなる株価指数『ナスダック100』の3倍の値動きをするように設計されています。
成長著しいGAFAやテスラ、エヌビディアなどが構成銘柄の上位を占めており、大きな上昇が期待できるETFです。

値動きが激しくて面白そう!!
『ナスダック100トリプル_大暴落でも継続運用』の運用条件はこのようになっています。
運用ETF | ナスダック100トリプル(TQQQ) |
運用レンジ | 1~149ドル |
注文値幅 | 1ドル |
注文本数 | 149本 |
利益幅 | 3.5ドル |
下のチャートはナスダック100トリプルの長期チャートです。

1~149ドルという運用レンジは、ここ10年の値動きを十分にカバーできるものとなっています。ちなみに、現在値は66ドル、最高値は今年2月の118ドルです。
ナスダック100トリプルは価格が上がりすぎると分割されることもあり、直近では2018年5月に1口150ドルだったのが50ドル3口に分割されました。
ナスダック100トリプルを運用するに当たっては、この分割制度やレバレッジによる減価がどう効いてくるかが気になるところではありました。
しかし、今の60ドル前後という価格なら大した問題にならないだろうと考え、運用を始めることにしました。
ナスダック100トリプルの運用資金は?
FXでトラリピ運用する際、私はいつも想定ロスカットレートを決めて、その想定ロスカットレートを実現するのに運用資金がどれくらい必要なのかを見ています。
この考え方で今回も必要資金を試算してみました。想定ロスカットレートを0円とし、1ドル110円で計算した結果を下の表に示しています。
運用レンジ | 必要資金 |
---|---|
1~149ドル | 約123万円 |
1~100ドル | 約56万円 |
1~70ドル | 約28万円 |
運用レンジを1~149ドルとすると必要資金は123万円にもなります。これは、1~149ドルの全ポジションを持った状態で0ドルまで耐えるのに必要な資金です。
しかし、100万円以上の運用資金をいきなり突っ込むのは怖いので、運用資金30万円でしばらく試してみるつもりです。
30万円でも運用レンジが1~70ドルに収まるなら資金は足ります。
私にとって理想の値動きは、ナスダック100トリプルが70ドル以下で大きく上下してくれることです。
それで利益が存分にたまったら、新型コロナウイルスの収束とともに上昇してくれればいいのですが、しばらくは大きく戻さないでほしいです(笑)。

そんなにうまくいくかしら?

さあね。
一番イヤなのは、大きく急上昇したあとに二番底に向けて急落するというパターンです。その場合には、追加資金の投入や稼働注文の間引きを検討します。
トライオートETFのこれまでの運用実績
4月14日に運用を始めてからまだ4日ですが、ここまでの運用実績はこのようになっています。
新規約定 | 決済約定 | 確定利益 | 金利調整額 | |
---|---|---|---|---|
1日目 | 8本 | 0本 | 0円 | 0円 |
2日目 | 0本 | 0本 | 0円 | 0円 |
3日目 | 2本 | 6本 | 2,260円 | -6円 |
4日目 | 1本 | 1本 | 383円 | -1円 |
合計 | 11本 | 7本 | 2,643円 | -7円 |
確定利益は4日間で2,643円なので、ナスダック市場の稼働日が月20日、運用資金を30万円として利益率を計算してみると月利4.4%となります。
ま、本来用意すべき資金より少ない資金でやっているので利益率が高くなるのは当たり前ですけどね(笑)。
注意点として、トライオートETFでは、ポジションを持っていると毎日引かれる金利調整額というものが存在します。
現状、ナスダック100トリプルの金利調整額は1日0.2円となっています。金利調整額は決済時に確定しますが、1円に満たない場合は1円になります。
今のところ大して気になる額ではありませんが、長く運用していると金利調整額がボディブローのように効いてくるかもしれません。FXのマイナススワップのように…。
あと特徴的なのは、24時間動いているFXと違って、ETFは市場が開いている時間のみ動くため、毎日窓開けの可能性があるという点です。
運用初日は、前日より大きく上に窓を開けて始まったので、前日終値と当日始値の間に仕掛けていた注文がいきなり5本約定しました。

逆指値のレートより高く約定したので損した気分…。

しかし、この窓開けは、それまでに下のポジションを持っていれば、設定している利益幅以上の利益をもたらせてくれることになります。
そのうち慣れると思いますが、しばらくは毎日の窓開けに一喜一憂する日々が続きそうです(笑)。
以上、私が新たに始めたトライオートETFでの運用についてでした。
コロナショックで価格が下がっているETFが多いので、二番底に気をつける必要はありますが、新たな運用を始めるにはいい時期だと思いますよ。

トライオートETFは、トライオートFXと使い勝手が同じなので始めやすかったです。
『ナスダック100トリプル_大暴落でも継続運用』は2020年7月に運用を一旦終了しました。
後日再開したナスダック100トリプルの本格運用に関しては、こちらの記事をどうぞ。