トライオートFXで自分で作成した認定ビルダープログラム『3通貨ペア長期運用プラン』を250万円で稼働中のイモラです。
『3通貨ペア長期運用プラン』では、豪ドル/円、カナダドル/円、ユーロ/ポンドの3つの通貨ペアを『トラリピ』という運用手法で運用しています。
豪ドル/円、カナダドル/円は日本人にとってなじみのある通貨ペアですが、『ユロポン』とも呼ばれるユーロ/ポンド(EUR/GBP)を運用している人は少ないかと思います。


いい通貨ペアだと思うんだけどな。
日本人の間ではマイナーなユロポンですが、トラリピで複数ペアを運用する場合は、クロス円と組み合わせる通貨ペアとしてオススメです。
私がユロポンを選んだ理由は次の3つ。
- 取引量が意外と多い
- クロス円の通貨ペアとの相関が低い
- 今ならプラススワップで運用ができる
これらの詳細について、順番に説明していきます。
ユーロ/ポンドの取引量はクロス円の通貨ペアよりも多い
世界で最も取引量の多い通貨ペアはユーロ/米ドル、2番目が米ドル/円であることはよく知られています。
さて、ユーロ/ポンドは何位だと思いますか?
『通貨取引量の多い通貨ペアランキングトップ10』によれば、取引量のランキングは次のようになっており、ユーロ/ポンドは9位となっています。
1位:EUR/USD (ユーロ/米ドル)
2位:USD/JPY (米ドル/円)
3位:GBP/USD (ポンド/米ドル)
4位:AUD/USD (豪ドル/米ドル)
5位:USD/CAD (米ドル/カナダドル)
6位:USD/CNY (米ドル/人民元)
7位:USD/CHF (米ドル/スイスフラン)
8位:USD/HKD (米ドル/香港ドル)
9位:EUR/GBP (ユーロ/ポンド)
10位:USD/KRW (米ドル/韓国ウォン)


やっぱり、米ドルが圧倒的に多いのね。
ユーロ/ポンドは、ドルストレート以外の通貨ペアで唯一トップ10に入っている通貨ペアとなっています。
割合にすれば2%にすぎませんが、豪ドル/円、カナダドル/円などのクロス円の通貨ペアよりも取引量が多いことは注目に値すると思います。
「日本の個人投資家は海外のヘッジファンドに刈られやすい」と言いますが、取引量の少ないクロス円の通貨ペアで取引していることがその一因でしょう。
また、勝手な推測ですが、欧米のヘッジファンドが刈るとしたら、なんとなく日本、すなわち円がターゲットにされやすそうと思うのは私だけでしょうか?
この点、ユーロ/ポンドで運用すれば、ヘッジファンドによって刈られる可能性は低くなると思われます。
クロス円の通貨ペアとの相関が低い
複数ペアでの運用を考える場合、できるだけ相関関係の低い通貨ペアを採用することで、含み損の増加を抑えたり、コンスタントに利益を出したりしやすくなります。
私の今週の運用成績はまさにそういう結果となりました。
日本円が絡まないユーロ/ポンドは、クロス円の通貨ペアとの相関が低い傾向があります。
例えば、OANDAの相関係数ツールで、2020年1月25日時点での過去1年の値動きの相関係数を調べてみると、次のようになっています。
AUD/JPYとCAD/JPY:0.76
AUD/JPYとEUR/GBP:-0.5
CAD/JPYとEUR/GBP :-0.68
一般的に相関係数の絶対値が0.7を超えると相関が強いと言われているので、ユーロ/ポンドとクロス円の相関が低いことは相関係数からもわかります。
ちなみに、マイナスの相関係数は逆相関があることを意味します。
今ならプラススワップで運用ができる
ここまで読んで、「クロス円と組み合わせるならドルストレートの通貨ペアでいいのでは?」と思った人もいるのではないでしょうか?
これに対しては、ものすごくシンプルな答えがありまして、私は、
マイナススワップでは運用しない
ことにしています。


長期保有になることもあるから、マイナススワップは絶対イヤ!
以前こちらの記事でも触れましたが、現在のレートでスワップがプラスになる運用ができる通貨ペアって限られているんですよね。
今ならユーロ/ポンドは売りで運用することになりますが、ユーロ/ポンドの売りはプラススワップとなります。
ドルストレートの通貨ペアは、今運用するとスワップがマイナスになってしまうものばかりだったので、これがユーロ/ポンドを運用する決め手となりました。
ユーロ/ポンドの運用レンジ
最後に、私のユーロ/ポンドの運用条件を書いておきます。
ユーロ/ポンドの売りトラリピの運用レンジは0.8~0.92ポンドで、2007年からの長期チャートに書き込むとこんな感じです。




きれいなレンジ相場でしょ?
私は、マネースクエア のトラリピでは、ロスカットレートがリーマンショック以降の最安値(最高値)となるように資金管理しています。
トライオートFXでも同じように資金管理をしており、ユーロ/ポンドの場合は、リーマンショック後に記録した最高値0.98ポンドをロスカットレートとしています。
次に注文値幅ですが、『3通貨ペア長期運用プラン』のデフォルトでは0.002ポンド(20pips)となっています。
しかし、ロスカットレート0.98ポンド、値幅0.002ポンドの場合に必要な運用資金を計算すると、138万円もの大金が必要となります。
そこで、ロスカットレートは0.98ポンドのまま、値幅を0.004ポンドに広げることで、私は必要な運用資金を71万円に抑えた運用としています。
トライオートFXでの値幅の調整は、個別に注文の稼働をオン・オフすることで簡単に調整できますよ。


トライオートFXは簡単に条件変更できるのが好き。
参考までに、ロスカットレートと値幅による運用資金をいくつか試算しておきましたので、みなさんの資金や許容リスクに応じて調整してみてください。


なお、トライオートFXの必要証拠金は独自のチャートに基づいて決められていますが、上の表の試算では『必要証拠金=取引金額÷レバレッジ(25倍)』としています。
このため、厳密に計算した場合の運用資金とは多少の誤差があります。あらかじめご了承ください。
以上、
ユーロ/ポンドはトラリピ運用にオススメですよ!
という趣旨でお話してきましたが、いかがでしたか?
あなたもユロポン仲間になりませんか?


そんなにいいなら、マネースクエアでも運用すればいいのに。


残念ながらマネースクエアではユーロ/ポンドは扱ってないんだ。